退職代行を利用時、『これやっちゃダメ』とか注意点ってあるんですか?
ネットでは『失敗談』や『トラブル事例』があるのでどこに気を付けたら良いのか、教えてください。
なるほど!
では、利用の流れと押さえておきたい注意点を紹介しますね!
『辞めたいのに辞められない人』にとって心強い味方である退職代行サービスですが、残念ながらトラブルが後を絶ちません。
退職代行サービスが世間的に認知されつつある反面、正しいノウハウを持たずに営業している業者も散見されます。
2020年7月にとあるメディアで掲載されていた退職代行業者は、2021年2月現在、HPを閉鎖しています。
賢明な読者のみなさんはお気づきのことですが、公式HP上では、実際に利用したときの注意点や問題点を記載していない業者が多く見られます。
そういった『利用したいけど、実際にどう利用していけば良いのか?』不安を感じている方に朗報です。
この記事では、公式HPには載っていない利用の流れや注意点を掲載しています。
『退職代行を利用してよかった』・『後悔しない退職』を実現するためにぜひこの記事を参考にしてください。
退職代行サービスの依頼から退職までの流れ
ここでは退職代行業者を利用したときの流れを解説していきます。
ランキングなどから『コレ』と思える業者を見つけ、公式サイトにアクセス。
まだ業者を見つけてないよって人は、【2000人が回答】おすすめの退職代行ランキング10選を参考にしてみてください。
公式サイトに掲載されている問合せ方法にて退職代行業者と連絡をとる。
ほとんどの業者が無料相談を行っていることが多いので、まずは無料相談を利用しましょう。
無料相談は業者ごとで異なりますが、電話やメール以外にLINEで受付けています。
問合せの際、予め確認しておきたい内容
- 自分自身の状況
- 自分自身の雇用形態
- 社宅や寮に入居中の場合、その旨
- 退職日の希望や要望
- 残業代や退職金の有無
- 制服や貸与物、その返却方法
- 退職届やその他、必要な書類や準備しておくもの
- 退職代行を利用した場合にかかる費用
雇用形態や状況によって、対応できない業者もいるので、『二度手間』をなくすためにも必ず、確認しておきましょう。
無料相談で大まかな疑問点や確認しておきたい内容を確認し、解消されたら正式にサービス利用の申し込みを行います。
業者側から『今後の流れ』や『利用料金』などの提供サービスの内容についての説明があります。
勤務先の職場の状況や退職理由など業者側から質問されることもあるので、自分自身の考えをまとめておくと良いでしょう。
前述の段階までで利用するサービスの範囲や利用料金を確認し、業者が定めている所定の支払い方法にて支払いを行います。
急ぎの場合、『振込明細の写メを送る』、『別の支払い方法』、『後払い』、『分割払い』など、業者ごとに対応が異なります。
急ぎの旨を伝え、業者からの指示を仰ぎましょう。
トラブル防止の観点から利用料金、サービスの内容、自身が抱える不安や懸念点などは必ず確認しておくこと
早く辞めたいと急ぐあまり確認を怠り、『予期しない費用が掛かった』・『ここまでやってくれると思ったのにやってくれなかった』・『思っていたのと違った』という利用者と業者間でトラブルが発生しています。
※利用料金が他社と比較してあまりにも安い場合、入金後、業者と連絡が取れなくなることがあります。(筆者体験談)
『【2000人が回答】おすすめの退職代行ランキング10選』などのランキングに掲載されている業者を利用することをおすすめいたします。
支払い後、退職代行サービスの役務提供に必要な内容を打ち合わせます。
業者ごとに内容の差異はありますが、おおむね以下の内容をヒアリングシートとして作成します。
利用者の情報 | ||
氏名 | 生年月日 | 住所 |
連絡先 | 身分証 |
勤務先の情報 | ||
会社名 | 連絡先 | 所属部署 |
職業 | 雇用形態 | 勤続年数 |
退職に関する情報 | ||
連絡希望日時 | 退職希望日 | 退職理由 |
会社からの貸与物 | 私物の返却/処分 | 書類送付先 |
給与 | 残業代 | 退職金など |
退職届 | 業務引継書 | その他 |
打ち合わせで確認した内容をもとに退職代行業者が勤務先へ『退職の通知』を行います。
のちほど、担当者より『結果報告』の連絡が入ります。
退職代行サービスで退職後の諸手続きと注意点
ここでは退職代行業者が『退職の通知』を行ったのち、利用者自身が行う内容や注意点を解説していきます。
『退職の通知』後の手続き
会社側の要望が無い場合は、自分で退職届を作成し送付します。(切手代や封筒代などは自腹)
退職届以外にも『機密情報漏洩防止の誓約書』や『取引先情報や顧客情報の守秘義務に関わる誓約書』などの書類の提出を求めてくる会社もあります。
退職後のトラブルを防ぐためにも送付書類に抜け漏れの無いようにしましょう。
送付する書類 | ||
退職届 | 感謝状 | 誓約書など |
会社から貸与されている物品の返却をします。
制服やユニフォームはクリーニングに出してから返却するのがマナーです。
スマホやパソコンなどの精密機器を返却する際は、緩衝材にくるむなどの破損しない配慮をすると良いでしょう。
郵送事故防止の観点からレターパックや宅配便を利用し、配送状況を確認できるようにしておきます。
主な貸与物 | ||
制服 | 社員証 | ネームプレート |
社章 | セキュリティーカード | スマホやパソコン |
健康保険証 | 通勤定期券 | 鍵 |
社内資料 | 社内マニュアル | 社名入りの物 |
社費で購入した備品 | 就業時に作成した書類 | 業務中に使用した物品 |
上記以外にも取引先の名刺など多岐にわたります。
予め、退職代行業者から会社側に確認してもらうとスムーズに進みます。
私物を返却してもらう場合は着払いで郵送をお願いしておくと些細なトラブルにならずに済みます。
退職書類には、『必ず受取る書類』と『必要に応じて受取る書類』があります。
退職書類一覧 | ||
必ず受取る 書類 |
年金手帳 | 源泉徴収票 |
雇用保険被保険者証 | ||
健康保険被保険者資格喪失証明書 | ||
必要に応じて 受取る書類 |
離職票 |
退職証明書 |
厚生年金基金加入員証 |
失業保険や社会保険などの細かな給付金サポートはこちらをご参照ください。
退職代行サービス利用後の注意点
ここでは、退職通知後の手続きと別によくある注意点などを解説していきます。
利用者の生活圏や会社内外でよくある注意点を記載いたします。
- 退職後、会社の人が自宅を突撃してくる。
- 返却物の不足や書類の不備があり、会社から鬼電がかかってくる。
- 社内で『裏切者』と祭り上げられ、連絡を取ることを禁じられる。
- 転職後、前職調査であることないこと吹聴される。
- 実家や自宅に非通知でいたずら電話がかかってくることがある。
退職した会社がブラック企業であればあるほど、注意点だけにとどまらずトラブルに発展することがあります。
何か不都合や不安な点等があれば、迷わず退職代行業者に問い合わせましょう。
退職代行サービスの利用ガイドまとめ
ここまでに退職代行サービスを実際に利用したときの流れと注意点などを解説してきました。
自分で行うこと | 退職代行業者が行うこと | |
退職の通知 | - | 〇 |
会社との連絡 | - | 〇 |
会社との交渉 | - | 〇 |
退職届などの送付 | 〇 | - |
貸与物の送付 | 〇 | - |
上記のように退職代行を利用することで直接会社とやりとりせずに退職することが可能です。
あくまで会社とやりとりをしなくて済むだけなので、貸与物の返却や退職届の送付などはご自身で行わなければなりません。
退職代行業者や勤務先によって細かな点で違いが出ますので、今回の流れをしっかりと把握した上で必要な対応をしてください。
一切、会社とやりとりをしたくないって人は、弁護士事務所が提供する退職代行サービスを利用するのが良いでしょう。
どの退職代行業者を利用するにしても利用者自身が疑問に思うことや懸念点は残さずに相談して解決しておくことが大切です。
もし、退職代行サービスをざっくりと学びたい人は、【初心者完全ガイド】退職代行サービスとは?を参考にしてみてください。
まだ退職代行業者が決まってなくてどこが良いのか探し中の人は、【2000人が回答】おすすめの退職代行ランキング10選を参考にしてみてください。